20年以上使ってなかった倉庫で展覧会、アトリエになるまで1
2016年の秋、たくさんの方々のおかげで
アトリエmadoの展覧会をしました。
市内のアートイベント、CON展に出展のお誘いを受け、まちなか探検隊長のご尽力で、
ワインショップ和泉屋の20年以上使ってない倉庫の、2階、3階を使わせていただきました。
これがご縁で、ほんとうにありがたいことに
現在は、和泉屋さんの3階をアトリエとしてお借りして、ご主人の泉さんに木工をご指導いただいてます。
時間が経ってしまいましたが、記録を残しておきます
紹介された場所は、各階100㎡ほどの贅沢な広さでかなりかっこいい空間です。
2階は子どもたちがそれぞれに作ったものを一つの大きなオブジェにする、
3階はレッスン中に制作された作品の展示にすることにしました。
まずは、掃除。
昭和からのほこりが積もってます。
ボランティア、保護者、友だち、たくさんの方々のチカラを結集。
拭いても拭いても真っ黒。。。
3階の壁は、子どもたちの作品を美しくみせるために、どうしても白い壁がいい!
ペンキを塗ってもいいでょうか?
和泉屋さんにおそるおそる伺ったところ、
私も嫌いじゃないわよと、
なんと奥様もみなさまに混ざって参加して下さいました。
見違えるように真っ白になった壁。
まず、全員の展示する絵を選び、作品どうしが引き立て合うように、美しく絵がおさまるように何度も入れ替えるパズルです。
とにかく、子どもたちの絵が一番、きれいに観えるようにしたい。
今度は高さと間隔をぴたーっと合わせるべく、
みなさまの技と根気を総動員。
水平を出して、ミリ単位でこだわって…笑。
何度も釘から、やり直し。
しんどくなったときは
コーヒーモカさんからの、おいしい差し入れでほっとしました。
さて、3階のオブジェは、同室の作家、小沢智恵子さんの白くやわらかな作品と合うように
コンクリートの空間に合うように…。
直線的で、カラフルなものにしたい。
子どもひとりひとりの個性を発揮しつつ、
ひとつにまとめたものがアート作品として
インパクトあるものにしたい。
考えた結果、長い紙管に自分を表現するという
テーマで絵を描き、組上げることにしました。
それぞれの色使い、タッチ。その子らしさが、込められました。
100本ほどの、紙管を試行錯誤で何日もかけて組みあげ、照明をつけました。
3階も最終調整です。
さらに掃除を重ねて、
額装作品が壁と平行になるように、一つ一つハカマをつけました。
ペンキをさらに塗ります
泉さんに、作品にライトを照らしたいです、とお願いすると、
木端で特製部品を作って、照明を取り付けて下さいました。
保護者の方々には10月3日の大掃除から始まって、
10月30のオープンまで作業日程をお知らせして
来れる方は
可能な範囲でと、手伝いをお願いしました。
子育て中、仕事や家庭の事情でそれぞれに忙しいみなさん。
けれども
一日も私ひとりぼっちになることなく、
来られた方は、骨身惜しまず、知恵と技を結集して
展覧会という作品を一緒に作ってくれました。
夜、通りがかったらまだ電気ついてたから、
と塾の送迎中に顔出してくれたり
朝、シャッターを開けようとすると、
「今日は手伝えません。あと数日がんばって」とメモと一緒に好物のチョコが置かれてたときもありました。
また、照明器具や配線など様々なものもお借りしました。
準備最後の日
どの絵も輝いてる!
これで、できた!
その場にいたお母さんたちと涙が出ました。
何もないところから
カタチを作る大変さ、協力のありがたさ。
ほっとしてうれしかった…。
20年以上ぶりに、2階と3階に灯りがともりました。
つづく。
#ワインショップ和泉屋 #アトリエmado #アート展2016年
香川賢志さんの子供美術写真館
子どもの工作の作品は保存しづらい、だけど捨てるにしのびない…。
それをプロの撮影により、保管しやすい写真作品として残していこうという取り組み、
香川賢志さんの「子供美術写真館」
コンセプトをご一読下さい。
https://note.com/kenjikagawa/n/nbe3ad3db0872
友だちの川堀奈知さんにご紹介をいただき、
香川さんが
東京から前泊でアトリエmadoのレッスンと作品の撮影に来られました。
アトリエのごちゃごちゃしたものもひっくるめて
mado の空気感がすごく素敵に映されました。
例えば、ひとりの男の子…。
集中して描いてるときと
うまくいってご満悦な表情と、逃さずとらえられました。
香川さんは、シュッとした都会的、知的な方。
けれど、お話してみると、意外と泥くさい、変な人もと平気で受け入れるキャパの広さがあって…。 奥深い…。
子どもたちはきっとそんなところを見ぬくのかもしれません。
撮っていい?
答えは、ノー 笑
でも近寄ってくる。
一対一の男の子の対峙。
香川さんがmadoに来られたことをブログにまとめられました。
最高に素敵に紹介されてますので
ぜひぜひぜひぜひ、ご覧下さいっ!
↓↓↓↓↓
子どものための造形教室「アトリエmado」で撮影してきました (前編)|香川 賢志 (Kagawa Kenji)|note
https://note.com/kenjikagawa/n/n168e95858a4f
さて、保護者の方に丁寧に保存されていた作品が持ち込まれて、
いよいよ、作品の撮影。
アトリエの片隅がびっくり!!本格的なスタジオになりました。
香川さんのブログ
↓↓↓↓↓
子どものための造形教室「アトリエmado」で撮影してきました (後編)|香川 賢志 (Kagawa Kenji)|
https://note.com/kenjikagawa/n/n342acca8cd5d
子どもと、お母さんもうれしい!
空の色が変わってきた
奈知さんが風を送ってお面の髪がなびいてます
これまで培った写真技術で、今までに出会ってなかったものを、
どこまで撮れるかの挑戦 とおっしゃるとおり、
ひとつ、ひとつの作品の良さを最大に見せるべく、丁寧にこだわって、光の向きや、高さを変えて、時には風を送って撮影されました。
作品が生き物のように輝きをみせてくれます。
シートぎりぎりの大きな作品もみごとにおさまりました。
香川さんのブログ内の言葉です。
「集中してものづくりをしてその時の感覚を記録することで、未来の自分にメッセージを送る。作品を作った子供たちが、10年、20年後に自分の作品をみて、何を感じるんだろう。その瞬間を想像すると、わからないからこそワクワクします。タイムカプセルのような時間を超えたプロジェクトにしたいと思っております」
最後に保護者の方々から、感想をまとめられたものです。
子どものための造形教室「アトリエmado」 感想集
https://note.com/kenjikagawa/n/n654f9cc04865
私は、子供美術写真館の作品は、香川さん、子供の作品であると同時に、
かかわった大人たちの、その子を大切に思っている気持ちの結集体でもあるなと思いました。
長時間にわたって撮影して下さった、香川賢志さん、
また、ご紹介とともに、撮影時も強力助っ人して下さった、川堀奈知さんありがとうございました
キタナカモールvol.0のタープに描くその5
足利ミッドタウン商店会による、キタナカモールvol.0が、10/31~11/8 開催されました。
地元を盛り上げようと集結した若い方々。
コロナに負けず来年につながるためのイベントです。
https://ashikaga-midtown.com/event/2020/kitanaka0/
アトリエmadoの子どもたちは、タープを描くことで参加させていただきました。
できあがるまでの連載です。最終回!
ようやく完成!青空にはためく〜!
模型で想像していたものより、何倍も素晴らしい!
商店会のみなさまと、設計のカキノミファームさん。制作の苦労の後の喜び。
北仲通りにずらりと並んだ4台のタープ。
4台をつなげて統一感を出しているのは黄色い道。その周りには描いた人たちの明るいパワーが集められてます。
タープの下に入ると、子どもたちの絵はこのシャープなデザインのおかげで映えていることがわかります。
脚の影まで美しい。
各柱にはできあがるまでが、写真とともに展示されていて、
誰が、どんな思いで作ってきたのかを大切に伝えようとする、主催者の気持ちに・・。
また、madoとしても初めての取り組みに、どきどきはらはらしたことを思い出して、
じ〜んとしました。
風に、はためく子どもたちの絵をいつまでも観ていたい〜。
描いたアーテイストたちも観に来ました。
自分の絵を探して、指さします。
保護者の方々からも、写真をいただきます。
ほこらしげな表情たち…。
自分の絵の下で
ここのタープは僕がいっぱい描いた場所だよ。
昆虫描いたよ。
お忙しい時間を割いて集まり、毎朝タープを張り、夕、片付けました。
土台だけでもきれい〜
一緒に連れてこられる子どもたちの、ほほえましい一コマ
ワインショップ和泉屋、妖精けんちゃんのワイン販売
たびするおでんもっくもっくさんの牡蠣の祭典
各産地の牡蠣。たまりまへん〜
八蔵さんのコーヒー販売、CICCAさんの革作品販売
中村商店さんの、古道具販売
そのお隣でえほんの販売
飛び入りで人力車源次郎さん。
写真にない、数々のイベント、催しがありました。
後日、まちなか収穫祭。ココファームでのできたてワインで乾杯
madoの子どもたちは
大きな一つの作品をみんなで仕上げる上で
コンセプトを理解して、
自分だけでなく、全体のバランスを観る。
描かれた絵がより素敵になるように重ねていくこと。などを学びました。
そのうえでのびのび楽しむ機会をいただきました。
そして、できあがったものが、こうして、地元のイベントに活かされ、
多くの人の目に触れ、楽しんでいただけたことがどんなにうれしく、
自信につながったでしょうか。
いろんな大勢の方の協力によってできあがったタープ。
子どもたち、そして、サポートして下さった保護者の方の地元への愛着につながるようなイベントがこのタープの下で続いていくことを願っています。
参加させていただけたことに感謝したします。
キタナカモールvol.0のタープに描くその4
足利ミッドタウン商店会による、
キタナカモールvol.0が、10/31~11/8 開催されました。
地元を盛り上げようと集結した若い方々。
コロナに負けず来年につながるためのイベントです。
https://ashikaga-midtown.com/event/2020/kitanaka0/
アトリエmadoの子どもたちは、タープを描くことで参加させていただきました。
できあがるまでの連載です。
今回は、今まで子どもたちだけで描いてきたタープに、商店会の方々が、加わり一緒に仕上げます。
毎回、まず私が、カキノミアーキテクツさんの模型で構造やイベントのコンセプトを説明します。
そして、今回は、今ある絵に描きたすので一番難しいこと…。
今描いてある絵がより、素敵に見えるように、
自分の絵だけでなく、ここに並べられた10mの絵、全体がバランスよく美しくなるように。
よーく観て、描き加えてね、とお願いしました。
店主と子どもたちの交流。
店主たちの幼な子の手形が残る
おばあちゃんは優しく見守り
女将たちは何やら真剣に…
大好きな飼っている犬を描いてる
それぞれ、思いおもいの場所で
高い舞台に立って全体を見渡して、あそこには緑が必要と描き加える子もいました。
重なりあってできていく街…。
相談しながら
ストーリーが生まれてくる
センスよく、こっそり自画像や、お店のマークや、しかけを描く人も。
最後までおられた方で集合!
一瞬マスクを取って、息止めて。
この子たちが大きくなるころ、
北仲通りは、足利はどうなってるかな?
タープに描くのはここまで。
このあとはカキノミアーキテクツさん主導で
商店会の方々が、DIYでタープの脚部分を作られました。
詳しくはこちらをご覧ください。
足利ミッドタウン商店会の記事
https:/www.facebook.com/100951628225582/posts/183434223310655/?d=n
https://www.facebook.com/100951628225582/posts/183683229952421/?d=n
https://www.facebook.com/100951628225582/posts/184468746540536/?d=n
カメラマン鈴木和博さんのブログ
設計はカキノミファームアーキテクツ
生き生きとした表情をとらえたカメラマンは鈴木和博さん。https://www.suzukikazuhiro.com/
続く。。。
#キタナカモール #カキノミファームアーキテクツ #アトリエmado
キタナカモールvol.0のタープに描くその3
地元のイベント、キタナカモールvol.0が、10/31~11/8 開催されました。
https://ashikaga-midtown.com/event/2020/kitanaka0/
使われたタープに、アトリエmadoの子どもたちが参加させていただきました。
できあがるまでの連載です。
友愛会館をお借りして、いよいよテントの側面の制作です。
これまでと同様に、設計のカキノミファームアーキテクツさんの模型をみてもらって構造や、
イベントの意義、先にまとめた有志メンバーのアイデアを伝えます。
そして、アトリエmadoでは、今回はじめて、みんなでチカラを合わせてひとつの作品をつくること。
子どもたちみんな、ひとりひとりがアーティストだから、
自分が描くところも、全体もよ〜く観て、美しくなるように描いてねとお願いしました。
4台のタープ、それぞれ独立しても、また4台並べても統一感があって、美しくなるようにとのオーダーでした。
まっしろの10mの生地に、一気に道を通します。(きんちょ〜)
私が描いた線を基準に子どもたちが一斉に色を塗ります。
黄色い道ができたきた。
道の周りに自由に描きます
2歳の子はもしかして初めての経験?
兄弟
やっぱり、うんこ描いてる。けど、たかってるハエも美しい。
ふざけていても、10m全体を見渡してバランスを考え、新しい道を作るときはこんなに真剣
大きくても繊細に丁寧に描いてる。。
大好きな昆虫をたくさん描いて満足できたかな?
色を吟味。
ここは恐竜ワールドですね。
ひとり、ひとりの子どもたちのエネルギー、
明るいパワーがここに込められています
営業前の忙しい時間に、誰よりも早く来て養生して下さった八蔵さん。
幼いお嬢も手伝ってくれてます
お借りできた会場を汚さぬようサポートして下さった藤野さんを初め、保護者の方々、
子どもたちがのびのび思いきり絵を描けるために。。。。心から感謝しています
設計はカキノミファームアーキテクツ
生き生きとした表情をとらえたカメラマンは鈴木和博さん。https://www.suzukikazuhiro.com/
続く。。。
#キタナカモール #カキノミファームアーキテクツ #アトリエmado
キタナカモール vol.0のタープに描く その2
地元の足利ミッドタウン商店会によるイベントの「キタナカモール vol.0」がいよいよ、10/31から開催されます。
https://ashikaga-midtown.com/event/2020/kitanaka0/
ここで使うタープに絵を描かせていただきました。
その様子を連載します。
いよいよ各クラスで天井部分のタープに絵を描きます。
まずカキノミアーキテクツさんに模型を、見せてもらい説明を受けました。
そして別日に有志メンバーが現地に行って、出しあったアイデア集の紙を見てもらいます。
ひとつひとつ読んでくれてます。
私は子どもたちにたずねます。
「素敵なイベントにいろんなお客さまが来られるの。
私たちが描いたタープの下で、美味しいもの食べたりお話したりするよ。
どんな絵を描いたらいいかな?何を描きたいかな?」
子どもたちは自分もアーティストと一員として、一生懸命考えます。
高さがわかるようにタープを広げたら
ハアハア息が切れるまで飛びあがる!
何度も飛んで、「そろそろ、いい?」
「やるよー!」
途端に子どもたちは集中して描き始める。
途中広げてみたら、わー!素敵。
もちろん子どもたちは飛びます。笑
そしてmadoらしいのは、タープの絵も自由参加です。自分のやりたいことを自分で選ぶ。
選んだことだから一生懸命できるし、楽しい。
生き生きとした子どもたち、空気感をとらえた写真は鈴木和博さん。
https://www.suzukikazuhiro.com/
https://www.facebook.com/kazuhiro.suzuki.311
https://www.instagram.com/foxkz_/
#足利ミッドタウン
#キタナカモール
#カキノミアーキテクツ
#アトリエmado
続く。。。
キタナカモールvol.0のタープに描く 1
地元の足利ミッドタウン商店会によるイベントの「キタナカモール vol.0」が開催されます。
https://ashikaga-midtown.com/event/2020/kitanaka0/
ここで使うタープにアトリエmadoの子どもたちは、絵を描かせていただきました。
その様子を連載します。
9/1 副会長の八蔵さん、設計のカキノミファームアーキテクツさんと打ち合わせ。
八蔵さんの、「北仲通りに来てもらいたい、足利ミッドタウン商店会を知ってもらいたい」という熱い想い。
それに応えてカキノミファームさんがとても美しいタープをデザインされていることを
早速madoの皆さんに一斉メールで説明しました。
その上で、来られるメンバーで
現地を観て、カキノミファームさんから説明を受けて、タープの大きさを実感し、使う目的、使う人たちについて理解しました。
夏の強い日差しのなか、わざわざ出かけたのは
子どもたちにここで地元を盛り上げるイベントが開かれること。
シンボル的な大切なタープに絵を描くということを伝えて、
制作の一番はじめのところから参加してもらいたかったからです。
ふ〜、暑かった。。
休む間もなく、タープにする材質をチェック。
何を描こうか? 用意してきた紙にどんどん、思いついたこと、イメージを書いてもらいます
字で説明しづらかったら、絵でもいいよ。
さて、書けたものを集めます
似ているアイデアを分類します
会長も来てくれて「なるべく子どもたちの自由さが出るのがいいね」
クラスも年齢もさまざまなメンバーですが、どんどん意見が出るのが素晴らしい。
思った以上にいろんな意見から、
タープの天井部分は、夜空、空、飛ぶもの、星や太陽、花火、天の川など、
4台のタープが並び、歩道から見える側面は、4枚に道をくねくねと通して、統一感を出しつつ、その周りに子どもたちが描きたいものを自由に描いていくことになりました。
北仲道り、裏路地のイメージも含まれてこれは、おもしろくないそうだ!とわくわくしました。
続く。。。。
写真は鈴木和博さん https://www.suzukikazuhiro.com/
キタナカモールvol.0は、2020年10月31日〜11月8日 北仲通り、もっくもっく隣の駐車場で開催されます。
詳しくは